2008/06/08

四時間の眩暈:午前四時



夜は静かで
僕は歩いた
足元は少しふらつく


かつて僕にことごとく敗れ去ったアルコールは
今や少量で僕の神経を占領する
頭にディスクを入れるような
そんな感覚で
夜を歩いた



缶入りの珈琲を呑んでみたが
胃は彼を拒否し
珈琲は冷たいアスファルトに
飛び出した



高架下では店に明かりがともっている
昼夜問わずパンでも電池でも
何でも買えるという店



なんとなく僕は入る
夜中までの勤めを終えた 我が国を動かす商人達が
漫画の冊子を立ち読みしている



鏡がそこにあった
醜い脂肪をそこに容赦無く映し出す銀色
醜さを讃えるために僕は化粧をほどこす



電柱にもたれ煙草に火を点けた
傾いたまま歩いていたら
緑色の電話が
硬貨を入れれば海を隔てた北国や南島とも声が繋がる


北国に繋げてみた

機械の声にうながされるままに一分間ほど喋る

誰も聞いてやいない声が

夜に溶けずに機械に吸収された





玄関を開ける
自分の家の ではない
布団に入り オヤスミ と言う
ぬくもり
子犬になる夢を見よう




とても浅い眠りの中ひどくうなされた
焦りと苦しみに支配された感覚

目覚めれば  


 午前四時


俺の扉を開けやがった














この文章はバンドの『午前四時』とは無関係に書いたのだが

目覚めたとき時計を見て、

このレコードを思い出した



それでなんとなく検索かけたら




http://diskunion.net/portal/ct/news/article/0/3408

【予約受付中】ポスト東京ロッカーズを代表する『午前四時』のLIVE BOOTLEGがリマスター再発!ユニオン特典で未発表ライブ音源付き!



午前四時/LIVE BOOTLEG + 8 TRACKS (紙ジャケット仕様・リマスタリング盤)

SS RECORDINGS / JPN / CD (紙ジャケット仕様) / PNK0805-222 / 2,940円(税込)



2008☆6/25発売予定☆



★diskunionオリジナル先着特典で”未発表ライブ音源のCD-R(予定)”付★



ポスト東京ロッカーズを代表する午前四時の Album[ LIVE BOOTLEG + 8 TRACKS ] の最新24bitデジタル・リマスタリング & 紙ジャケット仕様での発売!!

本作は80年に名門テレグラフ・レーベルより発売されたAlbum[ LIVE BOOTLEG ] に1980年の新宿ロフトでの未発表曲3曲を含む未発表ライヴ音源6曲を含む全8曲を追加収録したグレイトテイスト・アルバム!!



[TRACK LIST]

01. ト・ビ・ラ

02. A-CHANCE

03. ながれ

04. ファンファーレ

05. それがおまえにいちばん

06. 消えてなくなる



additional track

07. ト・ビ・ラ (studio version)

08. それがおまえにいちばん (studio version)

09. ながれ

10. ぶちこんでやれ (未発表曲 )

11. 何をやっても (未発表曲 )

12. それがおまえにいちばん

13. オレノヒトミ (未発表曲 )

14. ト・ビ・ラ



未発表初CD化音源 (tracks :,09 - 14)

recorded Live at 神宿ロフト 1980.10.12 (tracks :,09 - 14)



1980年作品

最新24bitデジタル・リマスタリング

紙ジャケット仕様







だって


なんだろう 不思議

持ってるけど

未発表音源って、、、、

そんなんあったのかよ、、、





1980年前後の東京のポスト・パンク・シーンの中の音源が残っているバンドの中では
一番ガツンときたバンド。FRICTIONより全然キタね。殴り付けるようなギターとリズム。吐き出す言葉。フラストレーションとイラ立ち。イラダチを音にしたようだ。



裸で遊ぶ:Unfinished Music, No. 1: Two Virgins

60年代に英国から登場したバンド、THE BEATLESのJohn Lennonが、
一柳慧の元妻にして自身もフルクサスで有名な前衛アーティストであるYoko Onoと出会い
作ったレコード。
ジョンとヨーコが作り上げた ある方向での最高傑作
コラージュ・アヴァンなロックとしては Faustのファーストアルバムと並び最高の部類ではないか 。
まごうことなき傑作。
10年弱早かったTGかSUICIDEか。
同時代のジャーマンロックみたいな感じもある。
言われてるほどむちゃくちゃじゃないし。
ジョン・レノンの弾くベースやギターはしっかりロック(形式ではなく)している。
普通にジャーマンプログレとか聴いてる人ならかっこよく感じるのではないか。
ハイライトはYokoの「遊んでぇ~~~ん」である。

2008/06/01

ダブル・トリオは化石になった Vrooom Vrooom

90年代初頭。突如二度目の復活をとげたモンスター、KING CRIMSON。
80年代のクリムゾンはポリリズムとかミニマリズムとか、リズム中心のアプローチだった。
あれはあれで、賛否両論ではあったが、最後のライブでの凄まじさが示すように、進化として意味があった。
では再度復活するにあたってクリムゾンはどのような進化を選ぶのか、、、
となった時に
彼ら、いや、あえてこう書こう、Robert Fripp、が提示したものは
ダブル・トリオ
 つまり、
80年代クリムゾンでリズムの柔軟な強靭性、アンサンブルの緻密さを突き詰めることによるある種の特殊なパワー発生、を突き詰めたが、そこには「軽い」という弱点があった。
じゃぁどうしよう、70年代クリムゾンには重く硬い強靭な質があった。
そうだ合体させちゃえばいいじゃん。しかもより強固にしちゃえ、、
ってことで、ギター×2、ベース×2、ドラム×2
という合体ロボみたいな発想のこのラインンアップができたしまったのだ。
で、結果どうだったかというと、、、
ダブルトリオ・クリムゾンは スタジオ盤はいまいちだった
なんだか中途半端だったんだ
アルバムも結局一枚しか作らなかったし
アイデアが先行して練りこめなかったのかもしれない
なんだけどこのライヴ盤、ここでのダブルトリオクリムゾンは素晴らしいこれは
特にDisk 1
ガツンガツンで かっこいい  インダストリアル・クリムゾンの良さが出てますなこれは
これをうまくスタジオ盤で消化できれば、、、
80年代はアブセント・ラバーズ
90年代はこれ って感じで
OK
同時期のライブ映像


音楽そのものが太古から持つパワー:FUNNY RAT/S 2


Shoji Hano/Peter Brotzmann『FUNNY RAT/S 2』を聴く。
いつも私や仲間たちの演奏活動を応援してくだすうているくぅ汰氏がその音楽への情熱を込めてスタートさせたレーベル
Kootown Recordsからの発売
羽野昌二氏の演奏は3月に氏のライブの前座をした時に拝見&体感させてもらっていたが
僕はブロッツマンは初聴。実は音楽全然知らないんです私は。
このCDは「Peter Brotzmannと羽野昌二が2007年4月5日に行ったライヴ実況盤」とのこと
これはね
傑作です。
フリーミュージックではあるがあえてフリージャズなどとゆう枠組みはつけたくない
世界各地の原初的ミュージックそのもののパワー  つまりこれは音楽そのものだ
で、ブロッツマン!
なんですか?
この力強い管楽器は
何ですかいったい
まるでバグパイプかヒチリキかって力強さ
確信を持って「これが俺!」って出されている音だ
色々な過去の凄い音楽をリアルタイムで聴けなかったことをコンプレックスに思ったりしてる若者よ
これを聴きなさい
んで、いつかこう言いなさい
「俺はリアルタイムでFUNNY RAT/S 2聴いたぜ!」