2008/11/21

Rowland S. Howard "Teenage Snuff Film"

オーストラリア出身。
Nick Caveらと共にBoys Next Doorのギタリストとしてデビュー、
渡英してThe Birthday Partyと改名しポストパンクシーンに大きな痕を残した彼。
当時、そしてその後のCrime & The City Solution~These immortal soulsにおいてもそのギターサウンドが唯一無比の存在感を放っているわけなんですけど
そのギタリストとしての素晴らしさはここでは置いて。
(個人的にはキース・レヴィン、ダニエル・アッシュ、ジョン・マクガフと並んでポストパンクの最重要ギタリストと考えています)
.
このアルバムは彼のソロアルバムなんですけど 個人のシンガーとして派手さはないものの
実に素晴らしい歌と楽曲を披露している。
ちょっとヘロヘロ系の歌声でうまい歌手では無いんだけど とても落ち着いていて深みがあります。
弦やギターなどの入ったバンドサウンドは歌のバックをしっかりと彩っている。
曲調はマイナーコードでせつなさと落ち着きがあり やはり元バースデーパーティーの同僚であるニック・ケイヴやミック・ハーヴェイなんかの作る世界にやはり通じるところがあります。
フィルムで撮影した美しいモノクロ映画のような質感です。
全体的に落ち着いた印象だけど ラストのSleep Aloneでは激情のギターが鳴り響いて空気を震わせていて 歌もテンション張り詰めていて
この曲はニール・ヤングなんかと同等の位置にまで達しているのではないかと。
.
派手ではないものの、しっかりと輝きを見せる素晴らしいレコード。



2008/07/25

Plastic Ono Band "Sometime in NEW YORK CITY"

JohnとYokoによるPlastic Ono Bandのアルバム。
実質初期のプラスティックオノバンドのメンバーはいなくて
エレファンツメモリーっていう微妙なバンドがバック。
                              。
実はこれはJohnよりYokoが光るアルバムなのだ
Sister,Oh Sisterの彼女の歌は最高にPopでいかす。
Yokoというとスクリーム・奇声と思ってる人はこれを聴いて欲しい。
最高にヒップでポップなんだよ。
ポップなニューウェーブとかモータウンとか好きな人には聴いていただきたい。
                                               。
また、これに収録されてるPlastic Ono Mothers
つまりザッパとの共演におけるJohnのギターは 凄い

2008/07/24

このみぃる 『さよなら』

このみぃる という歌手がいる。
http://konomeal.mukade.jp/
                   ・
まだ歳は若い。本人の言葉を借りるならば
「戦争もバブルもイカ天も知らない世代」
                       。
昨年、、? か 今年の頭だったか、、
森本藤井デュオとして出演したライブで共演者として出演していて
一発で気に入ったのでした。
               ・
                  。
さて、そんな このみぃる の新作 『さよなら』 を聴く
                                。    
アルバム『平成歌謡文学』に収録されていた「時代」のリメイクからはじまる
                                          。
いきなり、こう、今までのこのみぃる作品と違い
密室で歌っているかのような生々しい音質
音質良いか悪いかで言えば悪い、急激に悪くなってる
                                。
ただ、
生々しい ギター一本と歌 激情
目の前の狭い金属製の箱の中で演奏してるんじゃねぇかっていう感じ

時代、ハニー、とヘヴィめな曲が続き
続いてやはり『平成歌謡文学』収録の名曲「グッバイ」のリメイク 
これはすごくポップな曲なんだけど この曲すらすごい極悪なまでの生々しさでせまる
このみぃるはPJ Harveyの域に近づいたかもしれない
これ、アルビニが録音したら最高だろうなぁ
                          。
なんか、質感としては、森本在臣『曜日感覚』に近い
あれがアシッド&カレッジなフォークならば
こっちはグランジ通過後って感じ
                      。
ライヴでも私は聴いたことなかった新曲の「箱根」、
これは古いフォークみたいな感じもある
で、この曲の感想の歪みギターが凄い
たしか彼女はガバナーがメインの歪みエフェクターはずだったけど これガバナーか?
なんかすっげーーー音してるぞ
その歪みから一転した風景がまた美しい
             。
箱根 いきてーーー
           !
 
「鎖」、は、開放弦を効果的に使った不協和音なコードが新境地な感じがする
ソニックユースか森本在臣か、みたいな
そして曲のミニマルシンプルモノクロポップな感じは The Cureの『Faith』に通じる
                    。
旧作 『街』 の京都でのLiveバージョンはまたえぐい
いつもより声がえぐい 
京都だからか? 重いリズムマシン(生かも?)をバックにドスを利かせ歌う
村八分ばりですよ!
           !
ラスト前の「つまんない」って曲 いきなりCMがはじまったかのような変わりよう
これまでの6曲が映画で、
エンディングテーマか自作予告か、
ってくらい違う
        、、、
やっぱエンドロールだったのかな
                  、、、
で、ラストに、最近ライブで存在感が凄い圧巻の名曲 「二人で」
あの森本在臣がライブや『Materials Vol.1』 でカバーした曲
これはね、凄い
ギターがガツリと何かの塊のようにせまってくる
感極まり気味の歌が精神の中枢にせまってくる
俺はこれ聴くと泣きそうになる
                 。
                。
とにかくね
        。
ぶっといエレキギター密室情念女の子
                        、
チェック!!
     !
      !

通販は本人のサイトから ↓ 過去作品含め試聴できます
http://konomeal.mukade.jp/sub2.html

Icon VS Icon

これはやばいです。
2002年のWWE(当時WWF)の年間最大イヴェント『WRESTLE MANIA 18』のDVD。
二枚組。
目玉は
「象徴 Vs 象徴」  
"Hollywood" Hulk Hogan vs The Rock
「なんだ、レコードでも音楽でもないじゃないか」 と言うなかれ
ここには一流のミュージシャンの即興演奏でのかけひきばりの凄い緊張感があります。
「プロレス?しかもアメリカ??ケツ決まっててお決まりムーヴの連続だろ?」
と言って観ない、それは損です
魅せるわけですから、当然オーディエンスが望んでいるプレイをします、
ただ、それを出すタイミングの読み方、そしてプレイヤー同士のアドリヴ。
    *******************************************************
nWoブームが落ち着いて以降末期WCWやら単発イベントやらでくすぶっていたホーガンが
nWo復活で、黒バージョンでWWEに復活
そしてロック様と初対戦!!
HOLLYWOOD HULK HOGAN vs The ROCK !!
客席というか会場全体の異様な雰囲気が凄いです
こんな試合他に知りません
ん?試合内容???
そんなんいいじゃないですか
空気をあそこまで変えるってやばいですよ
あのざわつき  どんなライヴ盤でもあそこまでの異様な空気は知らないな私は
他にも良い試合収録されてるし

2008/07/11

Morimoto Ariomi『materials vol.1』 森本在臣によるカバー集第一弾


森本在臣というミュージシャンがいる

20代半ばすぎ

電機姉というバンドのBass & Vo.

ギター弾き語りのソロもやる

/


その他の活動で、堕空、EthNoisArkestra、森本藤井デュオ、Free Sex Maniaなどなど

私と一緒に活動することも多い

/

が彼は一個の独立した有能なミュージシャンである

特に電機姉、及び、ソロ、は素晴らしい

純粋に好きなミュージシャンだ

多才ゆえに印象がぼやけている可能性もあるが

とにかく彼の才能は『曜日感覚』という弾き語りアルバムを聴けばわかるはずだ。

/

/

そんな彼が『materials』題されたシリーズもののCD-Rの製作をはじめた。

これは彼が自分のルーツ?好きな曲?

とにかく彼の中の何かをカバーという形で発表するシリーズのようだ。

第三弾まで予定されているらしい。

/

/

その第一弾が発売された。 Morimoto Ariomi『materials. vol.1』


上の画像、ジャケ。黒いのは背景。つまり真っ白な紙ジャケ。
中を開けると手書きの文字。そして幼少期の写真の白黒コピー。
                                     /
/
  1. 優しい悪魔(キャンディーズ)
  2. 友達だった奴らへ(猫)
  3. グッバイ(このみぃる)
  4. それはスポットライトではない(浅川マキ)
  5. 青年は荒野をめざす(フォーククルセイダーズ)
  6. 時計をとめて(ジャックス)
  7. お金がほしいな(城戸さよこ)
  8. Heart of gold(Neil Young)
  9. 夜行少年(ザ・スラッヂ)
  10. 風に吹かれていこう(やまがたすみこ)
  11. アビーロードの街(かぐや姫)
  12. スーツケースブルース(サンハウス)
  13. Mrs.Robinson(Simon & Garfunkel)
  14. Rain and tears(Aphrodite's Child )
  15. 二人で(このみぃる)
/
/
選曲だけ見ても実にバラエティにとんだ内容だ。
いきなり思いっきりSuicideのGhost Riderなアレンジのキャンディーズにやられる。
はっきり言って音質はそれこそ亡霊のようにもやもやと抜けの悪い音。
しかし、それがまた森本氏っぽい。ところてんのような。
/
キャンディーズはずっとスーサイドで、まぁ遊び心が効いてる。
ちなみに声はアラン・ヴェガより気持ち悪い(褒め言葉)
その後は私の大大大好きな現役の若き歌手、このみぃるのカバーも含みつつ
優しさの奥底にうっすらと悪意がみえるような簡素なフォークが続く。
このみぃる「グッバイ」のカバーは、、いいね。つうか曲も歌詞も元から最高なんである。
                                /
高円寺の名物娘キドちゃんの「お金がほしいな」のカバーは身にしみる、、。。
                                      /
最後に再びこのみぃる「二人で」のカバーが登場するんだけど、 それが、下手っぴなピアノ弾き語りで、、、
壊れていて美しい
                                   /
セピア色の写真の中の壊れたおもちゃ
                                  /
彼の中の何かがダイレクトに見えた気がして、、、精神の間近まで音が来た、、
                                 /
                                  /
これは名盤です。
森本ファンは必買。
ヤマジカズヒデの「Sunday Paffce」、Fujii MasahideのウサギCD-R、 が好きな人も買ったほうがいい。
買い方。→SNSのmixiをやってる方は http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1718199 から本人にメッセージ出して買う。
それ以外では都内のライブハウス情報をこまめにチェックし「電機姉」「EthNois Arkestra」「堕空」などのライブに行くと物販で購入可能。
CD-Rで¥1000だそうです。

2008/06/08

四時間の眩暈:午前四時



夜は静かで
僕は歩いた
足元は少しふらつく


かつて僕にことごとく敗れ去ったアルコールは
今や少量で僕の神経を占領する
頭にディスクを入れるような
そんな感覚で
夜を歩いた



缶入りの珈琲を呑んでみたが
胃は彼を拒否し
珈琲は冷たいアスファルトに
飛び出した



高架下では店に明かりがともっている
昼夜問わずパンでも電池でも
何でも買えるという店



なんとなく僕は入る
夜中までの勤めを終えた 我が国を動かす商人達が
漫画の冊子を立ち読みしている



鏡がそこにあった
醜い脂肪をそこに容赦無く映し出す銀色
醜さを讃えるために僕は化粧をほどこす



電柱にもたれ煙草に火を点けた
傾いたまま歩いていたら
緑色の電話が
硬貨を入れれば海を隔てた北国や南島とも声が繋がる


北国に繋げてみた

機械の声にうながされるままに一分間ほど喋る

誰も聞いてやいない声が

夜に溶けずに機械に吸収された





玄関を開ける
自分の家の ではない
布団に入り オヤスミ と言う
ぬくもり
子犬になる夢を見よう




とても浅い眠りの中ひどくうなされた
焦りと苦しみに支配された感覚

目覚めれば  


 午前四時


俺の扉を開けやがった














この文章はバンドの『午前四時』とは無関係に書いたのだが

目覚めたとき時計を見て、

このレコードを思い出した



それでなんとなく検索かけたら




http://diskunion.net/portal/ct/news/article/0/3408

【予約受付中】ポスト東京ロッカーズを代表する『午前四時』のLIVE BOOTLEGがリマスター再発!ユニオン特典で未発表ライブ音源付き!



午前四時/LIVE BOOTLEG + 8 TRACKS (紙ジャケット仕様・リマスタリング盤)

SS RECORDINGS / JPN / CD (紙ジャケット仕様) / PNK0805-222 / 2,940円(税込)



2008☆6/25発売予定☆



★diskunionオリジナル先着特典で”未発表ライブ音源のCD-R(予定)”付★



ポスト東京ロッカーズを代表する午前四時の Album[ LIVE BOOTLEG + 8 TRACKS ] の最新24bitデジタル・リマスタリング & 紙ジャケット仕様での発売!!

本作は80年に名門テレグラフ・レーベルより発売されたAlbum[ LIVE BOOTLEG ] に1980年の新宿ロフトでの未発表曲3曲を含む未発表ライヴ音源6曲を含む全8曲を追加収録したグレイトテイスト・アルバム!!



[TRACK LIST]

01. ト・ビ・ラ

02. A-CHANCE

03. ながれ

04. ファンファーレ

05. それがおまえにいちばん

06. 消えてなくなる



additional track

07. ト・ビ・ラ (studio version)

08. それがおまえにいちばん (studio version)

09. ながれ

10. ぶちこんでやれ (未発表曲 )

11. 何をやっても (未発表曲 )

12. それがおまえにいちばん

13. オレノヒトミ (未発表曲 )

14. ト・ビ・ラ



未発表初CD化音源 (tracks :,09 - 14)

recorded Live at 神宿ロフト 1980.10.12 (tracks :,09 - 14)



1980年作品

最新24bitデジタル・リマスタリング

紙ジャケット仕様







だって


なんだろう 不思議

持ってるけど

未発表音源って、、、、

そんなんあったのかよ、、、





1980年前後の東京のポスト・パンク・シーンの中の音源が残っているバンドの中では
一番ガツンときたバンド。FRICTIONより全然キタね。殴り付けるようなギターとリズム。吐き出す言葉。フラストレーションとイラ立ち。イラダチを音にしたようだ。



裸で遊ぶ:Unfinished Music, No. 1: Two Virgins

60年代に英国から登場したバンド、THE BEATLESのJohn Lennonが、
一柳慧の元妻にして自身もフルクサスで有名な前衛アーティストであるYoko Onoと出会い
作ったレコード。
ジョンとヨーコが作り上げた ある方向での最高傑作
コラージュ・アヴァンなロックとしては Faustのファーストアルバムと並び最高の部類ではないか 。
まごうことなき傑作。
10年弱早かったTGかSUICIDEか。
同時代のジャーマンロックみたいな感じもある。
言われてるほどむちゃくちゃじゃないし。
ジョン・レノンの弾くベースやギターはしっかりロック(形式ではなく)している。
普通にジャーマンプログレとか聴いてる人ならかっこよく感じるのではないか。
ハイライトはYokoの「遊んでぇ~~~ん」である。

2008/06/01

ダブル・トリオは化石になった Vrooom Vrooom

90年代初頭。突如二度目の復活をとげたモンスター、KING CRIMSON。
80年代のクリムゾンはポリリズムとかミニマリズムとか、リズム中心のアプローチだった。
あれはあれで、賛否両論ではあったが、最後のライブでの凄まじさが示すように、進化として意味があった。
では再度復活するにあたってクリムゾンはどのような進化を選ぶのか、、、
となった時に
彼ら、いや、あえてこう書こう、Robert Fripp、が提示したものは
ダブル・トリオ
 つまり、
80年代クリムゾンでリズムの柔軟な強靭性、アンサンブルの緻密さを突き詰めることによるある種の特殊なパワー発生、を突き詰めたが、そこには「軽い」という弱点があった。
じゃぁどうしよう、70年代クリムゾンには重く硬い強靭な質があった。
そうだ合体させちゃえばいいじゃん。しかもより強固にしちゃえ、、
ってことで、ギター×2、ベース×2、ドラム×2
という合体ロボみたいな発想のこのラインンアップができたしまったのだ。
で、結果どうだったかというと、、、
ダブルトリオ・クリムゾンは スタジオ盤はいまいちだった
なんだか中途半端だったんだ
アルバムも結局一枚しか作らなかったし
アイデアが先行して練りこめなかったのかもしれない
なんだけどこのライヴ盤、ここでのダブルトリオクリムゾンは素晴らしいこれは
特にDisk 1
ガツンガツンで かっこいい  インダストリアル・クリムゾンの良さが出てますなこれは
これをうまくスタジオ盤で消化できれば、、、
80年代はアブセント・ラバーズ
90年代はこれ って感じで
OK
同時期のライブ映像


音楽そのものが太古から持つパワー:FUNNY RAT/S 2


Shoji Hano/Peter Brotzmann『FUNNY RAT/S 2』を聴く。
いつも私や仲間たちの演奏活動を応援してくだすうているくぅ汰氏がその音楽への情熱を込めてスタートさせたレーベル
Kootown Recordsからの発売
羽野昌二氏の演奏は3月に氏のライブの前座をした時に拝見&体感させてもらっていたが
僕はブロッツマンは初聴。実は音楽全然知らないんです私は。
このCDは「Peter Brotzmannと羽野昌二が2007年4月5日に行ったライヴ実況盤」とのこと
これはね
傑作です。
フリーミュージックではあるがあえてフリージャズなどとゆう枠組みはつけたくない
世界各地の原初的ミュージックそのもののパワー  つまりこれは音楽そのものだ
で、ブロッツマン!
なんですか?
この力強い管楽器は
何ですかいったい
まるでバグパイプかヒチリキかって力強さ
確信を持って「これが俺!」って出されている音だ
色々な過去の凄い音楽をリアルタイムで聴けなかったことをコンプレックスに思ったりしてる若者よ
これを聴きなさい
んで、いつかこう言いなさい
「俺はリアルタイムでFUNNY RAT/S 2聴いたぜ!」

2008/05/30

切なく、美しい、デッサン集 狂気なんて憧れやしない



これは、切なく美しい、デッサン集

ジョン・フルシャンテの中から滲み出た悲しくも美しい磨かれていない宝石
だが、それがいい

よくSyd Barrett(シド・バレット)を引き合いに出される作品だが
シドとはまた違う儚い美しさが渦を巻いている

ガラスが気体と化したような
気体化したガラスを吸い込むんだよ

そんな感じ

ギターの音は鋭く乾いている
しかし艶がある


歌声は、ハンキードリーのBOWIEを842日間暗室に寝かせておいたような深み。


重さとは音のでかさ、歪み具合ではない:音楽と錬金術



昔からある数々の宝
LP宝石はCD宝石になり
さらぁに
近年はバンバカ凄い音源が発掘され財布は泣き心は躍る

Steeleye Spanの名盤『Please to see the King』のリマスター&ボーナス満載二枚組。


なんと無骨にして、ある種のパワー/力強さに満ち満ちた作品か。


ボーナスディスクのラジオライブ演奏からは
彼らがただの民謡バンドではなく革新的で野心的なロックの開拓者であったことが判る。

その演奏はただの伝統の複製/剥製などではなく、
その都度冒険的に変えられるアレンジやエレクトリック化した重さにより
LED ZEPPELINの処作やBLACK SABATHの初期作品群に勝るとも劣らない
「異端・異教徒のロック」としての重さ/力強さを持っている!!


Helium違い。摩訶不思議優良POP、Pram。



実は僕はこのバンドについては全く知らない。知識なし。
そもそもの発端は
好きなバンド「HELIUM」と間違えて買ったのだった
帰宅してよく見たら「HELIUM」はタイトルで、バンド名はPramということが判明
しかし!この間違いが正解であった。
むっちゃ良いのであります。
トラッド系やMAZZY STARやGOYA DRESSあたりを彷彿とさせる女性ボーカル、
バックのサウンドはギターやドラムのいるロックバンド形式っぽいがたまにクラブのりにもなる、
が、ノリノリではなく変態テイスト
そこにストレンジなエレクトロニクスや民族楽器やらが入る。
しかし基本的にPOP
アヴァンPOP?
Bjorkよりもポーティスヘッドよりも全然良いから見つけたら買おう
追記
YoutubeにてLive動画を発見
かなりアヴァンギャルドであった
しかししっかりとPopである
実に味がある、惹かれる集団である



これこそエレクトリック・ギター Firport Convention - HOUSE FULL



FAIRPORT CONVENTIONといいますと、最初はぬるいアメリカン気味なフォークロックでしたが、
すぐにアシュレイ・ハッチングと途中加入したサンディ・デニーらによって
ブリテンのトラディショナルを下敷きに、
電化した強度の高いブリティッシュトラッドを作りあげたバンドです。

Liege & Reafなどがその過程での最高傑作にあたります。

で、
このアルバム『House Full』。
これはアシュレイもサンディも抜けた後のライヴ盤で、
つまりどういうことかといいますと
すると逆に一番「トラッドトラッド」って拘ってた人らがいないことによって、
曲はトラッドで構成ももちろんトラッドなんだけど、
やたらロック化が進んでしまった!!
そんな時期のライヴなのです。

はっきりいってエレキギターはこれぞ「エレキ」って感じで無骨、荒々しい
フィドルも男らしく荒く響き、
リズム隊も暴れてます。暴れまくりです

そんな編成、演奏でジグやリール(※どちらもケルト圏の伝統的舞踏曲の種類)をかましたり、
オリジナル曲もトラッド風味だけどやたらロックって感じで
なんだかもはやプログレとかサイケな域にまで達してるのです。

これはそんな名盤

太古からある音楽の「ロック」成分の荒々しさを現代に蘇らせた宴。
大音量で体感してください。

2008/05/29

ELASTICA



ジャスティーン・フリッシュマンは美人ではないどちらかというとブス扱いされそうな顔だが、
とても美しい。これは矛盾ではない。
かっこいい。いい女だ。

彼女のやっていたバンドELASTICAも最高にCoolで、彼女みたいだった。

WIREのパクリだろうがStranglersまんまな曲があろうが関係なし!
このやたら硬質でクールなサウンドはむちゃくちゃかっこいいのです。 でも百円コーナーの主。
今1980年前後の硬質なニューウェイブのアナログを高い値段(10年前は皆百円~800円だった)出して買ってる馬鹿ガキは百円でELASTICA買うべきかと思います。 

このCDから放たれる独特の匂いはまさにオリジナルだよ。WIREともストラングラーズとも違う。


PV Stutter

WWE ECW ワンナイト・スタンド 2005

This is EXTREAMMMMMMMMM!!!!!!!!!!!!!!!!!
これは。あれだ、
確かにWWE主導でのWWEの企画でECWが一夜復活ってイヴェントだ
しかし 今現在「ECW」って名前がWEの番組のブランドになっているがあれとはまったく違うぜ
ここにあるのは、あの、WWFやWCWのむこうを張ったエクストリーム団体 ECW!!!!!!!
ポール・ヘイメン、いや、ポール・E・デンジャラスリーとECWのスター達が主役だ
レイ・ミステリオ"Jr" 対 シコシスも、TAJIRIとスペル・クレイジーとリトル・グィドーの3WAYも
トミー・ドリーマーもサンドマンもダッドリーズも、 ECWのあいつらなんだよちゃんと!
ECW! ECW!
感動しますよ 
体制の力で甦ったカウンターだが、しっかり体制に対してのカウンターとして機能している
全パンクスとレスリングファンとハードコア野郎は必見
試しにこいつを観てみよう
TAJIRI vs SUPER CRAZY vs Little Guido  3way dance from ONS2005



New Waveはヌーヴェルヴァーグ

The Auteursの1stアルバム。
珠玉のメロディ  
切ない 
キュンとくる
地味だけど ピーター・ペレットや 初期のBOWIEと並ぶ
せつないキュンとくるポップで
しかしロックな、
ルーク・ハインズによる宝石達
すべてのStarmanに捧げたいアルバムです

PV showgirl

Open the door

感想とか、レビューもどきとか、たまに書くわけさ、SNSとかでは特に多いかな
で、自分のサイトでややると容量食うから
ここでスタートしてみよう、、かな?