2008/07/25

Plastic Ono Band "Sometime in NEW YORK CITY"

JohnとYokoによるPlastic Ono Bandのアルバム。
実質初期のプラスティックオノバンドのメンバーはいなくて
エレファンツメモリーっていう微妙なバンドがバック。
                              。
実はこれはJohnよりYokoが光るアルバムなのだ
Sister,Oh Sisterの彼女の歌は最高にPopでいかす。
Yokoというとスクリーム・奇声と思ってる人はこれを聴いて欲しい。
最高にヒップでポップなんだよ。
ポップなニューウェーブとかモータウンとか好きな人には聴いていただきたい。
                                               。
また、これに収録されてるPlastic Ono Mothers
つまりザッパとの共演におけるJohnのギターは 凄い

2008/07/24

このみぃる 『さよなら』

このみぃる という歌手がいる。
http://konomeal.mukade.jp/
                   ・
まだ歳は若い。本人の言葉を借りるならば
「戦争もバブルもイカ天も知らない世代」
                       。
昨年、、? か 今年の頭だったか、、
森本藤井デュオとして出演したライブで共演者として出演していて
一発で気に入ったのでした。
               ・
                  。
さて、そんな このみぃる の新作 『さよなら』 を聴く
                                。    
アルバム『平成歌謡文学』に収録されていた「時代」のリメイクからはじまる
                                          。
いきなり、こう、今までのこのみぃる作品と違い
密室で歌っているかのような生々しい音質
音質良いか悪いかで言えば悪い、急激に悪くなってる
                                。
ただ、
生々しい ギター一本と歌 激情
目の前の狭い金属製の箱の中で演奏してるんじゃねぇかっていう感じ

時代、ハニー、とヘヴィめな曲が続き
続いてやはり『平成歌謡文学』収録の名曲「グッバイ」のリメイク 
これはすごくポップな曲なんだけど この曲すらすごい極悪なまでの生々しさでせまる
このみぃるはPJ Harveyの域に近づいたかもしれない
これ、アルビニが録音したら最高だろうなぁ
                          。
なんか、質感としては、森本在臣『曜日感覚』に近い
あれがアシッド&カレッジなフォークならば
こっちはグランジ通過後って感じ
                      。
ライヴでも私は聴いたことなかった新曲の「箱根」、
これは古いフォークみたいな感じもある
で、この曲の感想の歪みギターが凄い
たしか彼女はガバナーがメインの歪みエフェクターはずだったけど これガバナーか?
なんかすっげーーー音してるぞ
その歪みから一転した風景がまた美しい
             。
箱根 いきてーーー
           !
 
「鎖」、は、開放弦を効果的に使った不協和音なコードが新境地な感じがする
ソニックユースか森本在臣か、みたいな
そして曲のミニマルシンプルモノクロポップな感じは The Cureの『Faith』に通じる
                    。
旧作 『街』 の京都でのLiveバージョンはまたえぐい
いつもより声がえぐい 
京都だからか? 重いリズムマシン(生かも?)をバックにドスを利かせ歌う
村八分ばりですよ!
           !
ラスト前の「つまんない」って曲 いきなりCMがはじまったかのような変わりよう
これまでの6曲が映画で、
エンディングテーマか自作予告か、
ってくらい違う
        、、、
やっぱエンドロールだったのかな
                  、、、
で、ラストに、最近ライブで存在感が凄い圧巻の名曲 「二人で」
あの森本在臣がライブや『Materials Vol.1』 でカバーした曲
これはね、凄い
ギターがガツリと何かの塊のようにせまってくる
感極まり気味の歌が精神の中枢にせまってくる
俺はこれ聴くと泣きそうになる
                 。
                。
とにかくね
        。
ぶっといエレキギター密室情念女の子
                        、
チェック!!
     !
      !

通販は本人のサイトから ↓ 過去作品含め試聴できます
http://konomeal.mukade.jp/sub2.html

Icon VS Icon

これはやばいです。
2002年のWWE(当時WWF)の年間最大イヴェント『WRESTLE MANIA 18』のDVD。
二枚組。
目玉は
「象徴 Vs 象徴」  
"Hollywood" Hulk Hogan vs The Rock
「なんだ、レコードでも音楽でもないじゃないか」 と言うなかれ
ここには一流のミュージシャンの即興演奏でのかけひきばりの凄い緊張感があります。
「プロレス?しかもアメリカ??ケツ決まっててお決まりムーヴの連続だろ?」
と言って観ない、それは損です
魅せるわけですから、当然オーディエンスが望んでいるプレイをします、
ただ、それを出すタイミングの読み方、そしてプレイヤー同士のアドリヴ。
    *******************************************************
nWoブームが落ち着いて以降末期WCWやら単発イベントやらでくすぶっていたホーガンが
nWo復活で、黒バージョンでWWEに復活
そしてロック様と初対戦!!
HOLLYWOOD HULK HOGAN vs The ROCK !!
客席というか会場全体の異様な雰囲気が凄いです
こんな試合他に知りません
ん?試合内容???
そんなんいいじゃないですか
空気をあそこまで変えるってやばいですよ
あのざわつき  どんなライヴ盤でもあそこまでの異様な空気は知らないな私は
他にも良い試合収録されてるし

2008/07/11

Morimoto Ariomi『materials vol.1』 森本在臣によるカバー集第一弾


森本在臣というミュージシャンがいる

20代半ばすぎ

電機姉というバンドのBass & Vo.

ギター弾き語りのソロもやる

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その他の活動で、堕空、EthNoisArkestra、森本藤井デュオ、Free Sex Maniaなどなど

私と一緒に活動することも多い

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が彼は一個の独立した有能なミュージシャンである

特に電機姉、及び、ソロ、は素晴らしい

純粋に好きなミュージシャンだ

多才ゆえに印象がぼやけている可能性もあるが

とにかく彼の才能は『曜日感覚』という弾き語りアルバムを聴けばわかるはずだ。

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そんな彼が『materials』題されたシリーズもののCD-Rの製作をはじめた。

これは彼が自分のルーツ?好きな曲?

とにかく彼の中の何かをカバーという形で発表するシリーズのようだ。

第三弾まで予定されているらしい。

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その第一弾が発売された。 Morimoto Ariomi『materials. vol.1』


上の画像、ジャケ。黒いのは背景。つまり真っ白な紙ジャケ。
中を開けると手書きの文字。そして幼少期の写真の白黒コピー。
                                     /
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  1. 優しい悪魔(キャンディーズ)
  2. 友達だった奴らへ(猫)
  3. グッバイ(このみぃる)
  4. それはスポットライトではない(浅川マキ)
  5. 青年は荒野をめざす(フォーククルセイダーズ)
  6. 時計をとめて(ジャックス)
  7. お金がほしいな(城戸さよこ)
  8. Heart of gold(Neil Young)
  9. 夜行少年(ザ・スラッヂ)
  10. 風に吹かれていこう(やまがたすみこ)
  11. アビーロードの街(かぐや姫)
  12. スーツケースブルース(サンハウス)
  13. Mrs.Robinson(Simon & Garfunkel)
  14. Rain and tears(Aphrodite's Child )
  15. 二人で(このみぃる)
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選曲だけ見ても実にバラエティにとんだ内容だ。
いきなり思いっきりSuicideのGhost Riderなアレンジのキャンディーズにやられる。
はっきり言って音質はそれこそ亡霊のようにもやもやと抜けの悪い音。
しかし、それがまた森本氏っぽい。ところてんのような。
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キャンディーズはずっとスーサイドで、まぁ遊び心が効いてる。
ちなみに声はアラン・ヴェガより気持ち悪い(褒め言葉)
その後は私の大大大好きな現役の若き歌手、このみぃるのカバーも含みつつ
優しさの奥底にうっすらと悪意がみえるような簡素なフォークが続く。
このみぃる「グッバイ」のカバーは、、いいね。つうか曲も歌詞も元から最高なんである。
                                /
高円寺の名物娘キドちゃんの「お金がほしいな」のカバーは身にしみる、、。。
                                      /
最後に再びこのみぃる「二人で」のカバーが登場するんだけど、 それが、下手っぴなピアノ弾き語りで、、、
壊れていて美しい
                                   /
セピア色の写真の中の壊れたおもちゃ
                                  /
彼の中の何かがダイレクトに見えた気がして、、、精神の間近まで音が来た、、
                                 /
                                  /
これは名盤です。
森本ファンは必買。
ヤマジカズヒデの「Sunday Paffce」、Fujii MasahideのウサギCD-R、 が好きな人も買ったほうがいい。
買い方。→SNSのmixiをやってる方は http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1718199 から本人にメッセージ出して買う。
それ以外では都内のライブハウス情報をこまめにチェックし「電機姉」「EthNois Arkestra」「堕空」などのライブに行くと物販で購入可能。
CD-Rで¥1000だそうです。