FAIRPORT CONVENTIONといいますと、最初はぬるいアメリカン気味なフォークロックでしたが、
すぐにアシュレイ・ハッチングと途中加入したサンディ・デニーらによって
ブリテンのトラディショナルを下敷きに、
電化した強度の高いブリティッシュトラッドを作りあげたバンドです。
Liege & Reafなどがその過程での最高傑作にあたります。
で、
このアルバム『House Full』。
これはアシュレイもサンディも抜けた後のライヴ盤で、
つまりどういうことかといいますと
すると逆に一番「トラッドトラッド」って拘ってた人らがいないことによって、
曲はトラッドで構成ももちろんトラッドなんだけど、
やたらロック化が進んでしまった!!
そんな時期のライヴなのです。
はっきりいってエレキギターはこれぞ「エレキ」って感じで無骨、荒々しい
フィドルも男らしく荒く響き、
リズム隊も暴れてます。暴れまくりです
そんな編成、演奏でジグやリール(※どちらもケルト圏の伝統的舞踏曲の種類)をかましたり、
オリジナル曲もトラッド風味だけどやたらロックって感じで
なんだかもはやプログレとかサイケな域にまで達してるのです。
これはそんな名盤
太古からある音楽の「ロック」成分の荒々しさを現代に蘇らせた宴。
大音量で体感してください。